2003年より、ヨーロッパ有数のトレーラー製造会社Schmitz Cargobull社は、年間15,000台を超す冷蔵・冷凍車に、Openair® プラズマを用いて構造接着前の前処理を施しています。これまでマニュアルで行っていた表面洗浄と表面の粗面化は、工業用プロセスに置き換えられました。当初の目的は、有機溶剤を完全に廃止し、環境汚染のリスクを防止することでした。
冷蔵・冷凍車は、自立型の、リベットを全く使用せずに組み立てたモジュール構造です。コンテナ部分の壁と天井はサンドイッチ構造になっています。これは、 蒸着薄型プレートを使用しており、プラスチックコートされたスチールプレート2層と、その間に挟まった高密度ポリウレタンの硬い発泡体の芯で構成されています。大きなパネルを角度の付いたアルミニウム製のレールに接着しているところに、自立型構造の特徴が表れています。非常に優れた接着と接合部分への特に密閉性の高いシールを実現するために、パネルは接着表面にOpenair®大気圧プラズマ装置で前処理されています。コーティングには主に熱硬化性樹脂を使っており、この樹脂はプラズマ活性により、さらに接着の相性の良い表面特性を作り出します。
Schmitz Cargobull社のプラズマ設備は、2台のダブルローテーションシステムに4つのローテーションノズルがオフセットで付いてます。45°の角 度で照射されるプラズマは、ノズル1つにつき処理幅が47mmです。材料の流れる方向にもよりますが、幅300mm以上のパネルの全長、または全幅を、1回通すだけで、毎秒150~180mm処理スピードの表面 が洗浄、活性化できます。
Schmitz Cargobull AG
www.cargobull.com