ほとんどの工業用フィルタの製造では、不織布モノフィラメント/マルチフィラメントフィルタ材料以外は使用していません。このフィルタ材料は、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステルなどのプラスチックとポリマー含浸紙を原料としています。この材料を加工してフィルタ膜を製造した後には、必ずフィルタエンドキャップに設置してシーリング処理を施さなければなりません。しかし、この種のプラスチックは疎水性であるため、確実に接合し、漏洩を防止するのは難しい課題となってます。漏洩が生じるということは、膜に穿孔が生じていることを示唆しており、したがってフィルタ膜を使用することはできなくなります。
Openair®プラズマを利用すれば、この問題を効率良く解決することができます。膜・ポリマーフィルタエンドキャップをともに一体型インラインプラズマプロセスを用いて前処理した後、フィルタシーリング複合材を用いて接続します。プラズマ前処理により、ポリマーフィルタ材料の接着機能を効果的に強化し、シーリング加工中に円滑かつ確実に接合します。それにより高品質フィルタを製造することができます。