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眼鏡・レンズ向け機能性プラズマコーティング

眼鏡用レンズは、軽量で割れにくい特長を持つCR-39 (熱硬化性樹脂) やポリカーボネート (PC) で製造されるのが一般的です。一方で、これらの素材は比較的やわらかく、反射しやすいという特性を持っており、視界のクリアさや耐久性の面で課題となる場合があります。
こうした課題を解決するためには、表面処理とナノコーティングによる仕上げ工程が不可欠です。これにより、レンズ表面は硬化し、反射を抑えるとともに、汚れや指紋が付着しにくい高機能な表面特性が付与され、クリアな視界と高い耐久性を両立したレンズ性能が実現します。

コスト効率に優れた高品質眼鏡レンズの製造

高品質な眼鏡レンズの製造における最大の課題は、品質を維持しながら、コスト効率よく量産することにあります。

こうした課題に対し、プラズマ技術を活用した傷防止層の形成と、PlasmaPlus®(プラズマプラス) による反射防止・防曇コーティング工程を一つの製造ラインに統合することで、眼鏡レンズの製造工程を効率的に自動化することが可能になります。これにより、高品質な眼鏡レンズの製造コストを抑えつつ、優れた性能を維持することができます。

コンタクトレンズへのプラズマ処理:酸素透過性とコーティング密着性の最適化

今日では、視力矯正や審美的な目的から、多くの人がコンタクトレンズを使用しています。こうした需要に応えるため、優れた装用感と付加機能を備えた革新的なコンタクトレンズの開発が、継続的に進められています。

 

先進的なコンタクトレンズ ― 均一な濡れ性、コーティング密着性、容易な離型を実現


コンタクトレンズには、均一で良好な濡れ性が求められる一方で、角膜に十分な酸素を供給するための高い酸素透過性も必要とされます。さらに近年では、高い装用感を実現するコンタクトレンズとして、形状安定性とやわらかな表面特性を併せ持つハイブリッドコンタクトレンズが採用されています。

低圧プラズマ技術による、コンタクトレンズ表面/眼内レンズ表面の選択的官能基化で得られること

  • 最適な酸素透過性の制御:特にシリコーンハイドロゲルレンズやRGPレンズにおいて、角膜に必要な酸素供給を確保
  • 濡れ性の向上:表面特性を最適化することで、レンズ表面の濡れ性を改善し、安定した装用感を実現
  • 最適な滑り性の確保:表面処理により、装着時の滑り挙動を最適化し、快適な装用感に寄与
  • 新たな材料組み合わせへの対応:異なる材料特性を組み合わせた設計を可能にし、レンズ設計の自由度を向上
  • 製造工程の最適化:成形工程における容易な離型を実現し、製造プロセスを効率化