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板紙・紙器向け ― 効率化・自動化を実現するプラズマ表面前処理

環境への配慮と高い処理効率を両立する、当社のプラズマ技術をご紹介します。

先進的なOpenair-Plasma®(オープンエアープラズマ) 技術が、接着、印刷、箔押し、ワニス加工などの工程における前処理として、理想的な密着性を実現します。

 

板紙・紙器製造におけるOpenair-Plasma®技術の特長

  • 高速処理に対応
  • 火炎を使用しない、安全性の高いプロセス
  • 堅牢で耐久性に優れた技術
  • シンプルなプロセス監視
  • 高いコスト効率

高いコスト効率や材料選択肢の拡大、選択的処理から全面処理までの柔軟な対応、さらに信頼性の高い構造的接合まで、紙器および折り箱の製造・加工工程における当社プラズマ技術のさまざまな利点をご紹介します。

高度なデザイン性と品質要求に応える最新の折り箱 ― Openair-Plasma®による高効率・高生産性製造

パッケージング業界では、デザイン性および品質に対する要求が年々高まっています。メーカー各社は、消費者の関心を引くために、高光沢印刷やソフトタッチコーティング、ホログラム印刷といった加飾表現を積極的に採用するようになっています。また、ディスプレイ用やウィンドウ付きの折り箱では、異なる材料を組み合わせた特殊な構成が求められるケースも増えています。

これらの材料は、コスト効率を確保しつつ高速に、そして何よりも高い信頼性をもって接合される必要があります。そのためには、特に堅牢で高性能な前処理プロセスが不可欠です。Openair-Plasma®は、こうした要求に応える技術です。

Openair-Plasma®によるプラズマ活性化をインラインに組み込むことで、接着、印刷、ラミネートなどの後続工程にとって最適な表面特性を安定して形成できます。

この分野での注目の導入事例

表面加工を施した折り箱の接着 ― プレグルー機における Openair-Plasma® 表面前処理

現在の紙器は、印刷や表面仕上げ、打ち抜き加工を施したシート状材料を折り機で加工し、通常は製造工程内で糊付け (プレグルー) が行われます。この工程は、最大600 m/minの高速処理に対応した高性能プレグルー機で行われます。

一般に使用されるコールドグルーは、未処理の板紙表面であれば問題なく接着しますが、UVコーティングやラミネートフィルムなどの表面加工が施されている場合には、接着箇所に対して、フライス加工、サンドペーパー、ブラシなどを用いた手間のかかる機械的粗面化処理を、別の装置で行う必要がありました。こうした粗面化処理を行わない場合には、接着箇所をマスキングしたうえでシール工程を行う必要がありました。

Openair-Plasma®技術を導入することで、これらの工程を大幅に簡素化できます。高速プレグルー機にプラズマノズルを直接組み込み、折り箱の糊代 (接合線) 部分を選択的に前処理します。これにより表面エネルギーが大幅に向上し、接着性が飛躍的に改善されます。一般的に使用されるコールドグルーでも、コーティング、ワニス、表面シール工程の有無にかかわらず、安定した接着が可能になります。

コンサルティングと資料

当社のOpenair-Plasma®テクノロジーが、お客様のプロセスをどのように最適化できるかをご紹介いたします。

アイデア段階から導入後まで、お客様のニーズに合わせた柔軟なサポートを提供し、プロセスの安定運用を維持できるよう支援いたします。

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組立装置内での紙器接着 ― Openair-Plasma®が実現する高速処理

印刷および予備折り加工を施した紙器は、内容物を充填する直前に、組立装置で箱状に組み立てられ、開口状態にされます。また、必要に応じて、この工程内で接着が行われます。この工程では、装置が高速かつコンパクトに設計されているため、接着に使える時間が極めて限られています。そのため、使用される接着剤には、短時間で確実に接着が成立することが求められます。

Openair-Plasma®によって表面エネルギーを高めることで、接着対象となる表面特性に左右されることなく、高速かつ安定した接着が可能になります。プラズマによる前処理を行うことで、UV コーティングやラミネート加工が施された紙器の加工にも対応できます。