大気圧プラズマを用いて布地を処理する場合、特に重要な要素となるのが、ニット織物の表面全体と構造全体とを均一に活性化することです。
プラズマトリート社は、片面のみを対象とするジェット技術に代わる技術として、グロープラズマを開発しました。このプロセスでは、棒状放電装置に独自の電気的設計を施し、それにプラズマエネルギーを組み合わせています。均一のグロープラズマには幅広処理が可能な設計であるため、処理を施す布地の隙間に深く浸透し、そのレベルで微小放電を生じます。この独自のプラズマ処理により、布地の親水性を高め、その後の工程(染色、印刷、布地仕上げなど)における材料の水性加工による濡れ性を高めます。
プラズマトリート社のパイロット工場には、最大幅300 mmの処理、最高速度400 m/分での加工が可能な一体型グロープラズマ付コンベアシステムなどが設置されています。