VDMA (ドイツ機械工業連盟) バッテリー生産部の2023年年次大会は、バッテリー生産をテーマに豊富な最新情報とニュースを約170名の参加者に提供し、盛況のうちに幕を閉じました。好評を博した本イベントは2023年6月22、23日の2日にわたり、大気圧プラズマ技術の世界的マーケットリーダー Plasmatreat GmbH本社にて開催されました。技術プレゼンテーションやディスカッションパネルなどの刺激的なプログラムのほか、専門家とのネットワーク作りや意見交換の機会が参加者に提供されました。
VDMAバッテリー製造部による注目の業界会議は、今回Plasmatreat GmbHとの緊密な協力のもと組織され、創業者Christian Buske CEOの挨拶で開幕しました。環境に優しい新たな産業プロセスを実現する画期的なプラズマ表面処理がBuske CEOから聴衆に紹介され、さまざまなプレゼンテーションがその後に続きました。一部を紹介すると、PowerCO SEのSebastian Wolf COOの基調講演では、「バッテリーセル生産のギガファクトリー: PowerCoが欧州・北米で直面する課題とは」をテーマに洞察がなされました。イベント2日目のハイライトのひとつとなったのは、EAC International Consultingパートナー Daniel Berger氏の刺激的なライブ中継「バッテリーセル製造から電気自動車まで、E-モビリティのマーケットリーダー中国の現状をうかがう」でした。
プラズマトリートでの交流会、ネットワーキング、ガイドツアー
このほかにも多くの専門家のプレゼンテーションとパネルディスカッションが行われ、来場者はさまざまな展示ブース[YNNPI1] [IU2] で業界の最新トピックに関する情報収集や意見交換を行いました。以下に内容の一部を紹介します。Porsche Consulting GmbH「欧州・北米を拠点とするバッテリーマシン製造の競合分析」、VDMA・Bosch Rexroth社共同企画「バッテリーのリサイクル:車両からバッテリーを取り出し、モジュールレベルまで分解する方法」、ベルリン工科大学・KUKA社・Dürr社共同発表「モジュール生産を包括的に考える:製品開発 (セル)-モジュール組み立てに影響を与える車両設計 」など。また、シュタインハーゲン本社ではイベントの両日ガイドツアーが行われ、国際的に展開するPlasmatreat GmbHについて知り、バッテリープロセスチェーンにおけるプラズマ技術の各種アプリケーションについて理解を深める機会も設けられました。
革新的なプラズマ技術を大いに活用した未来のバッテリー製造
最後に、イベントの成果に喜ぶ主催者(VDMAバッテリー製造部およびプラズマトリート)のコメントを掲載します。
VDMAバッテリー製造部主任Sarah Michaelis博士:
好意的な反応を数多くいただきました。この参加型イベントが業界の核心をついた証と言えるでしょう。業界企業の代表者と直接オープンに交流できる機会を貴重に感じた参加者が多かったようです。今回、トピックや意見交換を通じて、欧州に強力なネットワークを築くことの重要性が明らかになりました。私たちのメンバー企業は、バッテリー製造のバリューチェーンに即した多様なアプリケーションを有しており、メンバー企業全てが将来に欠かせない存在です。
執行部メンバー、バッテリー市場部門責任者Lukas Buske:
プラズマ技術がバッテリー製造にもたらす革新的な可能性が大きな関心を集めていました。私たちは熱伝導や絶縁、耐腐食コーティングのアプリケーションなど、未来を見据えた分野の発展に特に力を入れています。今後もお客様の信頼できるパートナーとして、将来の製造とプロセス構築をサポートしていきます。
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